債務整理の相談で、弁護士・司法書士に聞かれることとは?

債務整理の相談で、弁護士・司法書士に聞かれることとは?

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2018.07.04

債務整理の相談で聞かれることは7点

過去を含めたすべての借入先

カードやローン、貸金業者など借金の借入先全てと、借金に対して担保や保証人の有無を聞かれます。これは、債務整理の方法によっては貸金業者と直接交渉を行う必要があるからです。債務整理に強い弁護士や司法書士なら、貸金業者やカード、ローンの種類によって有効な交渉方法を知っているため、必ず相談では借入先全てをいえるようにしておきましょう。

いつ借金をしたか

過払い金が発生しているかどうかも、債務整理の相談では重要なポイントです。過払い金があれば返済に回すことができますし、結果借金が完済できれば、債務整理を行う必要がありません。2008年12月以前の借金の場合、過払い金が発生している可能性が高いため、必ず「いつ借りたか」を把握しておきましょう。

家族構成や収入

相談に来た人の現在の収入や家族構成を聞かれます。これは、相談に来た人の現在の財産や収入に応じて債務整理の方法を決めるからです。

例えば毎月一定の収入があり、借金の返済を少しでも進められる、または無収入でも貸金業者との和解成立までに処分できる財産があるなど、収入が見込める場合は任意整理を選べますが、収入のめどがつかない場合は自己破産を選択することになります。

なお、弁護士・司法書士ともに守秘義務がありますので債務整理の相談をしたことが家族や周辺の人にばれることはありません。

現在の借金総額

現在までの借金の総額を聞かれます。もしも具体的な金額が把握できない時には、貸金業者に連絡すると今までの取引履歴を取り寄せられます。もしも、借金の総額が140万円以上の場合は司法書士では債務整理の手続きができなくなるので、おのずと弁護士に依頼することになります。

借金をしてしまった理由

借金をしてしまった理由を聞かれます。自己破産をする時には、借金の内容によって免責(借金を返す義務)がなくなりますが、借金をしてしまった理由によっては免責からは逃れられないからです。

例えば、「大学に通うための奨学金返済のための借金」「自分自身の通院費用を捻出するための借金」と「浪費による多重債務」「ギャンブル依存症による借金」では、前者は「借金をするのもやむを得ない理由」と判断され、免責がなくなる場合があります。後者は「借金をするまでもない理由」と判断され、免責がなくならないことが多いです。

現在の返済額と1ヶ月に返済可能な金額

現在借金に対して月々いくら返済しているのか、利率は何%か、今後1ヶ月にどのくらいの金額なら返済に充てられるか、返済を滞納している借金はあるかを聞かれます。1ヶ月に返済できる借金の金額によって、債務整理の方法が変わるのと、任意整理を選択した場合は具体的な借金の返済計画を貸金業者側に提示しなければいけないためです。

今後の費用の支払方法

弁護士・司法書士へ債務整理の依頼をする時には費用がかかります。費用が具体的にどのくらいかかるのか、費用の支払は一括か分割か、など今後費用を支払っていく計画について聞かれます。

聞かれることに対してやってはいけないこと

嘘をつく

ギャンブルや浪費などが借金の理由だった場合、正直に話したくない、と感じる方も少なくありません。しかし、借金の理由を含めて嘘をつくのは絶対にしてはいけません。

万が一借金の理由を含めて嘘をついた状態で債務整理の手続きを進めていった場合、事実と依頼者の証言が食い違うことになるので、事実確認のために時間や手間がかかったり、手続きがいったんストップしてしまったりします。

そして、債務整理で自己破産を選択した場合、嘘をついていることがばれると「破産手続きの妨害」と見なされ、借金の免責が受けられなくなります。また、嘘をついていたことが発覚すると、依頼者と弁護士・司法書士の間の信頼関係も破綻し、依頼の継続を断られる場合もあります。

なお、金額や借入先が分からなかったり、間違った内容をいってしまったり、いいにくい内容があったりしても大丈夫ですので、分かる範囲で正直に答えましょう。

「怒られるかもしれない」という理由でそのままにする

借金をした理由によっては、または多重債務を債務整理によって解決したいことを相談すると、「弁護士や司法書士に怒られるのではないか」と考え、相談をせず解決を先延ばしにしている方も少なくありません。

弁護士・司法書士ともに債務整理の相談に対する依頼者を怒ったり責めたりするようなことはありません。対面での相談に抵抗がある時には、電話での相談を行っている弁護士・司法書士もいますので、借金をそのままにしないでまずは相談から始めてみましょう。

相談をする前にやっておくべきこと

必要な書類などを用意しておく

あらかじめ必要な書類を用意しておけば、無料相談もスムーズに進められます。用意しておくべき書類などは以下の4点です。

  • 身分証明書(運転免許証やパスポート、健康保険証など)
  • 借入先や借金総額が分かる書類(取引明細など。自分で分かる場合はまとめておく)
  • 所有しているクレジットカード
  • 印鑑(シャチハタ不可、認印でもOK)

できれば家族に相談しておく

債務整理を行い、借金の完済を目指すには家族の協力を得ておいた方が良いです。もちろん、弁護士や司法書士には守秘義務がありますので、相談を含めて依頼したことも家族や周囲にばれる心配はありませんが、債務整理を行うと少なからず家族に影響があります。隠している借金が完済できず、債務整理を検討しているのなら家族の協力は不可欠ですので、正直に話しておきましょう。

二度と同じことをしない心構え

債務整理を行う前に「二度と同じことは繰り返さない」という強い心構えが必要です。借金の原因がギャンブルや浪費だった場合は、買い物依存やギャンブル依存などの精神疾患を同時に発症している可能性も高いため、依存症の治療も同時に行うなど、色々な方向からの借金の再発防止に努めましょう。

債務整理に強い事務所を見つけておく

債務整理には自己破産、個人再生、任意整理がありそれぞれにメリットとデメリットがあります。債務整理の相談をする時には、債務整理に強い事務所を見つけておけば自分の状況や借金の内容に応じて、適切な方法で債務整理が進められます。

弁護士や司法書士には、「離婚問題」「事業再建」「債務整理」「遺産相続」など、それぞれの事務所によって強みが異なります。債務整理に強い事務所に相談するのがポイントです。

聞かれることを正直に言えば、債務整理もスムーズに

弁護士・司法書士事務所への債務整理の相談で聞かれることについてご紹介しました。ここでポイントをまとめておきます。

債務整理の相談で聞かれることは、借金の借入先、いつの借金か、家族構成や現在の収入、現在の借金総額、借金をしてしまった理由、月々の返済額や利率、今後の費用の支払方法の7点。なお、弁護士や司法書士には守秘義務があるので、相談自体が家族や周囲の人にばれる心配はない。

聞かれることに対してやってはいけないのが、嘘をつくこと。嘘をつくと債務整理の手続きが滞ったり、自己破産の場合は借金の免責が受けられなくなったり、弁護士や司法書士との関係が破綻してしまったりする。ただし、間違った内容をいってしまったり、分からなかったりしても問題ないので、正直に話すことが重要。

弁護士や司法書士に怒られたくない、などの理由で借金の問題を先延ばしにするのは厳禁。怒られたり、責められたりすることは一切ないので、まずは気軽に相談するのが重要。対面での相談のほか、電話相談を受けているところもある。

相談する前に、身分証明書・取引履歴など借金の総額や借入先が分かるもの・クレジットカード・印鑑を用意しておく、できれば家族に正直に話しておく、借金を二度としないという心がまえ、債務整理に強い弁護士や司法書士を探しておく、の4点を抑えておくと相談もスムーズに。

以上のポイントを踏まえて、弁護士や司法書士からの債務整理の相談で聞かれることをスムーズに答えてみましょう。

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